浄土真宗の初盆の迎え方は?
「浄土真宗の、初盆の迎え方って、
どんなことをすればいいの?」
なんて、悩んでませんか??
ただでさえ、初めてのことなのに
他の宗派とは初盆の迎え方も異なる
浄土真宗。
どうやって初盆・新盆を迎えればいいのか、
不安になる方も多いですよね。
ということで、今回は他の宗派の
一般的な初盆の迎え方と比較しながら
浄土真宗の初盆の迎え方についてまとめました。
目次(もくじ)
まずは確認!一般的な初盆の迎え方は?
通常の初盆といえば、迎え火・送り火を焚き、
故人の霊を迎え、送り出すのが一般的。
その際には、白の提灯(ちょうちん)に家紋を
入れたものを、対にして家の前に飾ります。
また、お盆用の精霊棚を用意し、そこに
ナスやキュウリを動物に見立てた精霊馬を
飾るのを見たことがある方も多いはず。
しかし、浄土真宗の場合、こういった
お盆ならではの特別な風習が存在しないのです。
そして本題!浄土真宗の初盆の迎え方は?
そもそも浄土真宗の考え方として、
故人の霊は年に1回(=お盆)私たちの元に
帰ってくるというものではありません。
(いつでも、どこへでも帰ってくる、
という考え方。)
なので、初盆はもちろんのこと、お盆に
提灯を出したり精霊馬を作ったりという
ことは、浄土真宗の場合行わないのです。
とはいえもちろん、浄土真宗に
「お盆」という概念がない訳ではありません。
では、浄土真宗の場合、
初盆をどうやって迎えればよいのか?
多くの浄土真宗の方たちが行っている、
初盆の迎え方としては、以下のような
パターンがあげられます。
- 親戚&故人と深い縁のあった知人で集まる
- お坊さんを呼び、お経を読んでもらう
- 供養の意味を込めて、参加者全員で食事をする
- お墓参りをする
こう見ると、非常にシンプルな印象を受けますね。
また、初盆に合わせて、お墓への
納骨も一緒に行う場合もあるようです。
実は多数派!?浄土真宗!
浄土真宗は、他の宗派と比べ、
やらなければいけないことが少ない
のが特徴的。
例えば先ほど、浄土真宗の
一般的な初盆の迎え方として、
「お坊さんを呼び、お経を読んでもらう」
といったことを紹介しましたが、
これも本来、呼んでも呼ばなくても
どちらでもいいのです。
同様に、先ほども述べましたが、
- 提灯を飾る
- 送り火・迎え火
といった習慣も、
浄土真宗には基本的にありません。
こう見ると、少数派なイメージのある、
浄土真宗ですが、実は日本仏教の
最大宗派でもあるのです。
ちょっと意外な気もしますね。
さいごに&迷ったらお寺さんに相談!
宗教行事というイメージが強いお盆。
しかし全国的に見ると、地域によって
さまざまな作法が存在し…
どちらかというと民族行事といった
意味合いが強くなっているのが、
実際のところです。
「うちは浄土真宗だけど、この地域で皆がやってる
この習慣、初盆に取り入れてもいいかしら?」
などと不安になることがあれば、
身内だけで悩まずに、お寺さんに
相談してみるとよいでしょう。
そしてなんといっても、
一番大事なのは、故人を偲ぶこと。
故人にゆかりのある人たちで集まって、
思い出話に花を咲かせる。
極論、お盆(初盆)にすることは
これだけで充分だともいえますね^^