毛虫皮膚炎の治療と薬!症状を悪化させないために大切なのは?
「毛虫皮膚炎の治療法や薬に
ついて、くわしく知りたい!」
なんて、思ってませんか?
夏になると、一気に増え始めるのが、
虫刺されに関連する、皮膚トラブル。
今回は、その中でも毛虫皮膚炎の
治療と薬についてまとめました。
目次(もくじ)
毛虫皮膚炎とは?症状は?基本からチェック!
毛虫皮膚炎ってどんな病気?
毛虫皮膚炎とは、主にガやチョウなどの
幼虫についている、
- 毒針毛(どくしんもう)
- 毒棘(どくきょく)
が、体に付着することに
よってできる皮膚の病気。
日本では、チャドクガという
ガの幼虫(=毛虫)が多く発生する、
- 4月から6月の間
- 7月から9月の間
この時期に、この毛虫皮膚炎に
かかる人が多く見られます。
毛虫皮膚炎の症状にはどんなものがある?
毛虫皮膚炎の症状としては、
- 刺された際に感じる、チクチクした痛み
- その後の、強い痒み(かゆみ)
- 刺されたところに、赤いブツブツができる
といったものがあげられます。
皮膚にかゆみを感じ、かつその部分に
赤いブツブツができていたら、毛虫皮膚炎を
疑ったほうがよいかもしれません。
毛虫皮膚炎の治療はこの2つを意識しよう!
毛虫皮膚炎の治療については、
- 症状を悪化させないために行なうこと
- 病気を完治させるために行なうこと
この2点について、考えることが必要です。
1. 症状を悪化させないためにできることは?
毛虫皮膚炎にかかったかな、
と感じたときに、まずすべきことは
症状を悪化させないこと。
先ほどふれたとおり毛虫皮膚炎とは、
毛虫に生えている毒の含まれた毛が、
体に付着することによってかかる病気です。
そのため、毛虫がいそうな場所
(草木の茂る公園や庭など)で、
皮膚にチクチクした痛みを感じたら、
- 患部を水で洗い流す
- 衣服を念入りに洗濯する
などして、体や衣服についた毛虫の毛を、
一刻も早く洗い流すことが大切です。
2. 毛虫皮膚炎を完治させるためにすべきことは?
毛虫皮膚炎の症状が悪化しないための
応急処置を講じたあとは、皮膚科を受診して
症状に合った薬を使い、完治を目指しましょう。
一般的に、毛虫皮膚炎が治るまでの
期間は、1~2週間といわれています。
しっかりとした治療を行えば、
確実に治る病気なので、
焦らずじっくりと治しましょうね。
毛虫皮膚炎の治療に使う薬は?
それではここで、毛虫皮膚炎の治療に
使われることの多い、一般的な薬をご紹介します。
薬1. ステロイド
肌荒れなどで悩んだ経験のある方なら、
一度は服用したことがあるはずのステロイド。
毛虫皮膚炎にかかった場合も、
皮膚の炎症を抑えるため、このステロイド薬を
外用する場合がほとんどです。
ステロイドについては、効果てきめんな反面、
副作用について気にする方も多いと思うので…
この機会に一度、ステロイドについて
学んでおくのもよいかもしれませんね^^
薬2. 抗ヒスタミン剤
ステロイドが皮膚の炎症(赤いブツブツ)
を抑えてくれる役目を果たすなら…
こちらの抗ヒスタミン剤は、
ひどいかゆみを鎮めてくれる役割を
果たしてくれます。
ただ、症状の度合いによっては、
ステロイドの外用のみで、
毛虫皮膚炎が完治する場合もありますよ。
治療に迷ったら、必ず皮膚科を受診する
などして、専門家の判断を仰いでくださいね。
さいごに&毛虫が好む植物は?
今回は、毛虫皮膚炎の症状とその治療法、
さらには治療の際に用いられることの多い
薬の種類についてまとめてきました。
チャドクガの幼虫(毛虫)は、
- 椿(ツバキ)
- 山茶花(サザンカ)
といった植物を好むため、これらの
植物が多く生えている庭や公園を
訪れる際は注意が必要。
また、直接毛虫や植物に触れなくても、
例えば毛虫がベンチの上を這った場合、
毛虫の毛がベンチに残り…
その毛が体に付着することによって、
毛虫皮膚炎にかかる、といったパターンも
あるので、頭に入れておくと良いですね^^